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ザルツブルク音楽祭2012〜R.シュトラウス「ドン・ファン」、ブラームス 交響曲第1番他 ヤンソンス/ウィーンフィル(2012年)

このアルバムの3つのポイント
  • ザルツブルク音楽祭2012でのヤンソンスとウィーンフィルのドイツ・ロマン派コンサート

  • 得意とするR.シュトラウスとオハコのブラームスの交響曲

  • きらびやかで美しいハーモニー



新型コロナウイルスの影響で、クラシック音楽の大きなイベントも中止が相次いでいる。前回の記事でも紹介したドイツのバイロイト音楽祭2020もバーチャル開催となり、日本のパシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)2020も中止が決まっている。そんな中、オーストリアのザルツブルク音楽祭2020は予定どおり開催するようだ。


SalzburgFestival2020_HP.jpghttps://www.salzburgerfestspiele.at/en/


感染者が決して少ないわけではないのに、他国からの移動も伴う大規模な音楽祭が開催されることは意外な感じがする。ザルツブルク音楽祭は今年が100周年記念なのでそんな簡単に中止にできないのかもしれないが、開催するからには、とにかく安全・健康第一でお願いしたいもの。ザルツブルク音楽祭2020ではオペラで2つのプログラムが予定されており、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」はまだ34歳という若さのドイツの女性指揮者ジョアナ・マルヴィッツが指揮し、R.シュトラウスの「エレクトラ」ではフランツ・ウェルザー=メストが指揮する。また、ウィーンフィルのコンサートも4人の指揮者:アンドリス・ネルソンス、リッカルド・ムーティ、クリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメルが務める予定。こちらも楽しみである。

さて、ザルツブルク音楽祭100周年を記念して、タワーレコードでは過去のザルツブルク音楽祭の映像作品がセールになっているので、最近コンサートにも行けていないし在宅ワークが続いてまだ聴いていない音楽を欲しているということもあり、購入してみることに。やはりマリス・ヤンソンスの指揮で聴きたいので、ザルツブルク音楽祭2012のものにした。

ザルツブルク音楽祭2012で、マリス・ヤンソンスが指揮してウィーンフィルが演奏したコンサートは以下のプログラム。
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ヴァーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 (独唱:ニーナ・ステンメ)
ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68

この中でも「ドン・ファン」はやはり格別。ヤンソンスらしいまろやかなハーモニーで醸し出されていて、ウィーンフィルの柔らかな音色で溶け合う感じである。Blu-rayで観たのだが、映像も高精細でかなりきれい。ただ、音質が少しゴワつく感じでせっかくの美音がこもった感じで聞こえるし、強いトゥッティのところでは音割れしているのが惜しい。

ヴァーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集でもオーケストラのふくよかで柔らかな美しいハーモニーと力強いソプラノのニーナ・ステンメの歌声の対比がはっきり。

後半のブラームスの交響曲第1番では、ヤンソンスの指揮台に置かれた楽譜は表紙を向けたまま開かれることがなかった。この曲を指揮し尽くしているからだろう、全楽章とも暗譜で指揮していた。ウィーンフィルのブラームスの交響曲の演奏は、ブラームスが存命のときから初演を行うなど、最近でも演奏は数多いのだが、特徴としては柔らかで美しい演奏だろう。ベルリンフィルが演奏すると同じ曲でも迫力と圧倒的な演奏になるものだが、ウィーンフィルは曲の素朴さと内面を引き出すような演奏に仕上がることが多い。このヤンソンスとの演奏でも、第1番第1楽章の序奏から重々しさはなく、まろやかでな美しさが沸き立つような感じ。ウィーンフィルらしい。第2楽章や3楽章では木管が特に良い。第4楽章ではレコーディングの音質の悪さが足を引っ張ってしまっていて、ホルン、トランペット、トロンボーンの強音が聞きどころの箇所が音割れしてしまっている。惜しい。

2012年はニューイヤーコンサートでもマリス・ヤンソンスが指揮台に立ったし、夏のザルツブルク音楽祭でもこうして共演し、ウィーンフィルとの蜜月の年だったと思うが、こうして映像で残ってくれているのがありがたい。

オススメ度:★★★
ソプラノ:ニーナ・ステンメ(ヴェーゼンドンク歌曲集)
指揮:マリス・ヤンソンス
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏:2012年8月4, 5日, ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

SalzburgFestival2012_Jansons_VPO.jpeg

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受賞


特に無し。

試聴


特に無し。

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